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 前回はパーカッションの扱いとコードネーム機能に絞ったレビューを行ったので、今回はそれ以外の新機能についてレビューしてみよう。


リハーサルマークの改善
 リハーサルマークの並びが自動化された。発想記号のリハーサルマークカテゴリの設定において、リハーサルマークの並び方を定義しておくと、ひとつのリハーサルマークの設定だけで曲中のすべてのリハーサルマークをコントロールできる。


RehearsalMark1.jpg

 たとえば、ABC順に並ぶリハーサルマークを定義する。それを楽譜中に最初に配置すると、まず[A]が置かれる。そのマークより後の小節に新たなマークを置けばそれは自動的に[B]になる。逆に前の小節に置くと、新たに置かれたマークが[A]になり、最初に置いたマークは自動的に[B]に並び替えられる。すなわち、楽譜中にリハーサルマークをランダムに配置していっても、つねに自動的に並び替えられてゆくのだ。これで、うっかり同じ番号を振っていたり、番号を飛ばしてしまったりするミスはなくなるし、何より、作編曲中にリハーサルナンバーの番号を意識しなくてもすむのは精神衛生的にもすこぶるよろしい。

 また、組曲や多楽章形式の曲など、一つのファイルに複数の曲が入っている場合、新たな曲が始まるたびにリハーサルマークの属性をリセットすれば、その位置から振り直してくれる。


RehearsalMark2.jpg

1ファイル中で連続しているリハーサルマーク[E]について......


RehearsalMark3.jpgコンテクストメニューから"Rehearsal Mark Sequence"を選択し
開始番号をAに設定すると......


RehearsalMark4.jpgそこから振り直される


 当然のことながら、古い慣習で[I]や[O]を飛ばしたり、ダッシュを含むような不規則なリハーサルマークはシーケンスとしては定義できないので、従来通り単独で置くしかない。
 また、日本語版に付属するRentaroフォントを使ってリハーサルマークを定義する場合、[Z]を超えて[AA]となったときには正しく表記されなくなるので注意が必要である。

 小節番号をリハーサルマークとして利用することも可能である(上記の発想記号の設計ダイアログ中のポップアップメニュー参照)。小節番号機能で振られた小節番号とダブった箇所は、小節番号の方を自動的に非表示にするオプションも用意されている。


RehearsalMark5.jpg


スコア譜とパート譜で独立した設定が可能になった小節番号
 2010からは、ひとつの小節番号定義に対して、スコア譜とパート譜の表示方法を独立して設定できるようになった。


MesureNumber1.jpg

 吹奏楽譜などでは、パート譜では各組段の冒頭のみに、スコア譜では小節ごとに小節番号が振られることが多い。従来のFinaleでこれを実現させるには、リンクパートを設定したスコア譜から最終的にスコア譜のみを抜き出して、小節番号を新たに定義し直すしか方法がなかったが、2010からはひとつのファイルでこれが実現できる。


MesureNumber2.jpg

スコアとそのパート譜(クリックで拡大)


プレイバック音源にエフェクターが利用可能
 プレイバック音源ごとに独立したVST/AU経由のプラグインエフェクターをかけることが可能になった。また、音源同士の音量バランスも調整可能になっている。


Effects.jpg

各プラグイン右の鉛筆アイコンをクリックすると、パラメータの編集が可能になる
(クリックで原寸表示)


透明化されたハンドル
 これまではただの四角だったハンドルが透明になり、選択状態のハンドルには色が付くようになった(色は初期設定で変更可能)。これで、楽譜を縮小表示にしているときなどに、記号類がハンドルに隠れてしまうことは防げる。


Handle1.jpg


 一方、上記の画面をご覧いただければお分かりのように、透明化されたことによってコントラストは落ちてしまうので、認識性という意味ではやや弱くなってしまった感もある。さらに、ハンドルがちょうど符頭などの黒い部分と重なってしまうと、全く見えなくなってしまうという欠点もある。


Handle2.jpg

スラーツールを選択した状態
右の二つのスラーにもハンドルが表示されているはずだが、符頭に隠れている


 やっぱり従来のハンドルの方がいいという場合は、プログラムオプションの設定で元に戻すこともできる。かくいう私も、最初は物珍しさも手伝って透明ハンドルにしていたのだが、結局、従来のハンドルに戻してしまった。このあたりは好みの問題だろう。


新しい音楽記号フォントが付属
 ブロードウェイの写譜屋の筆致を再現する音楽記号フォントが新たにバンドルされた。通常の記譜用フォントとパーカッション符頭用フォント、テキストフォントの3種類のフォントで1セットになっている。Jazzフォントほど手書き風に崩れておらず、写譜ペンで丁寧に清書した楽譜というイメージである。

BroadwayCopyistFont.jpg

Broadway Copyistフォントで書いた楽譜


ハイパーリンクの埋め込み
 テキストブロックにURLやメールアドレスを埋め込めるようになった。リンクが埋め込まれた部分は青字に変わり、下線が付く。


Hyperlink.jpg


 楽譜にハイパーリンク機能が必要かどうかは議論の分かれるところかも知れないが、埋め込まれたリンクはFinale Reader等で閲覧する際にも有効なので、自作曲のFinaleファイルを他人に渡したりFinale Showcaseに投稿した際に、作曲者名の部分に自分のアドレスを仕込んでおくなどという利用法も考えられる。ちなみに、PDFとして書き出した場合は、リンクは無効になってしまった(そこまで自動化してくれれば文句ないのだが......高望みか)。


 ざっと、2010の新機能を紹介してきたが、気になるバグについての情報も記しておこう。
 2010はまだ試運転を始めたばかりだが、それでも早速いくつかの新たなバグを見つけてしまった。「Finale 2010レビュー(1)」のコードネームの項で紹介しているバグの他にも、道具箱ツールの操作時にメッセージバーに表示されるはずの数値が表示されないバグ(マニュアルには表示される旨が書かれている)も確認されている。使い込んでいくと、さらに新たなバグが見つかる可能性もありそうだ。
 既存のバグについてはどうだろうか。「コーダ切れの作成」プラグインのバグに至っては、直るどころか、後半の組段の符尾や付点が消えてしまうというオマケ付きだ。これでは使い物にならない。


CodaBreak.jpg


 ライブコピーされた小節やその直前の小節に特定の項目のみ(変形図形等)をコピーすると、その小節の内容が消えてしまうバグ(2009から発生)もそのままだ。
 なお、「後打音をコピーすると前打音になる!?」で紹介したバグは、今回のバージョンで修正されていることが確認された。


 人間とは現金なモノで、あるものを手に入れると、さらにもっと上を手に入れたくなるものである。Finaleの機能においてもそれは例外ではない。
 たとえば、今回、小節番号でスコア譜とパート譜で別々の表示が実現できるのなら、それを発想記号でも実現してもらいたいと思うのは高望みだろうか? 1ファイル中に複数の曲を入れることを想定して練習番号を曲ごとにリセットできるなら、曲ごとに冒頭のパート名をフルネームで表示させることができてもいいはずだ。テキストブロックやコードネーム、歌詞は直接スコア上で編集できるのに、なぜ発想記号だけ未だにエディタ上でしか編集できないのか。逆に、発想記号のマクロ定義はリスト上で直接指定できるのに、他のマクロ定義はいちいち楽譜に戻らなければいけないのか......等々、現状に対する不満や要望は枚挙にいとまがない。
 現在FinaleにはSibeliusという強力な競合ソフトがあり、ここ数年の両者のバージョンアップは互いを非常に意識したものになっている。たとえば、今回のリハーサルナンバーの自動化機能はSibeliusでは初期バージョンから実現していた機能である。一方、最近新バージョンをリリースしたSibeliusには、Finaleの既存機能であるマイク採譜やタップテンポ機能が盛り込まれた。こうしたことはライバルソフト同士の宿命と言えるが、もし、Finaleにライバルソフトがなく、楽譜作成ソフトのシェアを独占していたら、Finaleの開発元は現状に満足してしまい、機能向上のための開発は停滞していただろう。MakeMusic社が開設しているユーザーフォーラムには、Sibeliusを引き合いに出してスタッフに機能強化を求めるユーザーの声も少なくない。強力なライバルソフトがあるからこそ、ソフトは切磋琢磨されてより良いものへと進化して行くのである。
 私の知り合いは古参のFinaleユーザーだったが、Sibeliusの魅力に取り憑かれてしまい、とうとう宗旨替えをしてしまった。私は仕事との相性もあって今後もFinaleを使い続けることになるだろうが、Finaleの向上のためにも是非ともSibelius陣営にも頑張ってもらいたい。そして、それにも増してそのSibeliusを凌駕せんと日々奮闘するFinaleの開発スタッフにエールを送り続けたいものである。

 例年ならアメリカ本国でのFinaleの新バージョンのリリースは7月に入ってからなのだが、今年は約1ヶ月早くFinale 2010がリリースされた。現物が手に入ったので、さっそくレビューを行ってみよう。


StartUp.jpg

 起動画面は極めてシンプル。
 余談だが、前バージョンFinale 2009の起動画面は、パッケージと同様、ヒップホップ風の黒人男性がサックスを持っている絵だった(2009のレビューを参照)。ところが、未だに黒人に偏見を持っている人がいるらしく、日本語版の販売を行っているイーフロンティアのお客様窓口に「なぜ起動のたびに黒人を拝まなきゃならんのだ!」というクレームを寄せた人がいるらしい。かつて、日本語版のパッケージは独自のデザインにしていた時期もあったが(起動画面が北斎の赤富士だったり)、現在は開発元のMakeMusic社の意向で全世界共通のデザインになっているのだという。そんな事情はクレーマーにとってはあずかり知らぬことだろうが、イーフロンティアの窓口担当者もさぞや閉口したことだろう。
 そんなことが今回の起動画面のシンプルさに関連しているかどうかは分からない。アバウト画面では、これまでと同様、パッケージと同じトランペットを吹いている白人女性が表示されている。

 さて、毎度のことではあるが、マニュアルのWhat's Newの部分には2010で新しくなった機能の紹介がある。この項目の概略を以下に挙げてみる。

  • 簡単になったパーカッション入力
  • リニューアルされたPercussion Layout(旧パーカッション・マップ)
  • プレイバック音源との対応を定義するPercussion MIDI Map
  • 拍に所属するようになったコードネーム
  • コードのプレイバックの向上
  • コード入力の向上
  • コードネームのサイズを調整可能
  • 自動制御されるリハーサルマーク
  • スコアとパート譜で独立した小節番号が設定可能
  • 省略の記譜法の強化
  • Music Education Worksheets(音楽課題テンプレート集)が付属
  • 拡張されたグラフィックスの扱い
  • Broadway Copyistフォントの付属
  • オーディオとプレイバックの強化(VST/AUエフェクトプラグインが利用可能)
  • 歌詞の書き出し機能
  • スキャン機能の向上
  • ヘルプ機能の強化
  • 透明になったハンドル
  • テキストブロックへのハイパーリンク埋め込み

 ここ数年のFinaleのバージョンアップでは、特定の項目に絞って大幅な機能改善を行うというパターンが定着してきた。今回のバージョンでの大きな改変は、パーカッションとコードネームの2点に絞られると言えよう。まず、第1回目はこの2点についてレビューを行ってみることにする。


扱いやすくなったパーカッション
 これまでは、パーカッションマップで定義された五線への音符の入力は、MIDIキーボードを使わない場合、お世辞にも使いやすいとはいえなかった。たとえば、ドラム譜においては、ハイハットのクローズとオープンは楽譜上では同じ位置に同じ符頭で書き表されるが、クローズとオープンの切り替えは面倒な上に、見た目の区別が付かないため、現在どちらに切り替わっているのかはプレイバックして確認するしかなかった。
 2010からは、これから入力しようとしている楽器が何なのか、つねにナビゲーションで表示されるようになった。ステップ入力でのハイハットクローズ、オープンの切り替えは簡単だ。音符カーソルを上第1間に置き、カーソルを上第1間の範囲で上下させると楽器が切り替わる。慣れてくれば、微妙なマウスのコントロールだけでクローズとオープンの混在したリズムもスイスイ入力できるようになるはずだ。


Percussion1.gif

五線上を音符カーソルでなぞると、
各ポジションに割り当てられている楽器が次々に切り替えられて表示される。


 高速ステップ入力では、編集枠のカーソルの位置に従って楽器名が表示される(符尾が上下に分かれている場合は音符と重なってやや読みにくいが)。また、これまでは、入力された音符や休符を上下にドラッグして変更しようと思っても、とんでもない位置に飛んだりして思い通りに動かすことが困難だったが、2010からはこれらの編集もスムーズに行えるようになっている。


Percussion2.jpg

 Finaleは、2009からプレイバックに任意のソフト音源を使えるようになったが、Finale付属のマーチング・パーカッション専用音源をはじめ、エスニック系のパーカッション音源のように、パーカッションの楽器配列が従来のGMのものとは全く異なる独自の配列になっているものも多い。これまでは、各打楽器に対して実際に鳴らすMIDIノート番号と楽譜上の音符の配置の関連付けを「パーカッション・マップ作成」ダイアログ内で一括して行っていたのだが、多種多様になった打楽器とMIDIノート番号との関連付けは、2010からは独立したPercussion MIDI Map Editorで行うようになった。そして、旧来の「パーカッション・マップ作成」ダイアログはPercussion Layout Designerと名称が変わり、ここでは、Percussion MIDI Map Editorで設定した各打楽器の楽譜上での配置方法を定義するのみになっている。これに伴い、2010からは「パーカッション・マップ」という名称はすべて「Percussion Layout」という名称に改められている(一部のプラグインやマニュアルにまだ"Percussion Map"という表記が残ってはいるが)。


Percussion3.jpg

Percussion MIDI Map Editorで和太鼓を追加定義しているところ。
かなりワールドワイドに打楽器が用意されている。(クリックで原寸表示)


Percussion4.jpg

楽器を追加した後、実際に鳴らすMIDIノートを設定する。
ノートナンバーは重複していてもかまわない。


Percussion5.jpg

ここで定義されたMIDIマップは、楽器リストから選択するようになっている。
画面はマーチングパーカッションのマップを選択しているところ。(クリックで原寸表示)


Percussion6.jpg

Percussion Layout Designerで和太鼓セットを定義してみた。


 さて、上記の画面をご覧いただけるとお気付きだと思うが、扱える符頭が全音符、倍全音符まで拡大されている。これで、「パーカッション・マップは全音符がお嫌い!?」の記事で憂慮した、全音符が2分音符の符頭で代用されているような妙ちくりんで嘆かわしい楽譜は根絶されるだろう。

 上で作成した和太鼓セットでは4つの楽器しか使われていない。MIDIキーボードを使わない入力では、定義された楽器しかナビゲーションに現れないので問題ないが、MIDIキーボードを使った入力で定義外のMIDIノートを入力してしまったり、コンバートしたMIDIデータに定義外のMIDIノートが含まれていた場合は、その音はオレンジ色の符頭で警告表示される(印刷は可能)。


Percussion7.jpg

 今回の仕様変更で、パーカッションはかなり扱いやすくなったとはいえ、各打楽器のMIDIとの関連付けの部分はまだまだ初心者には敷居が高いと思われる。しかし、新規入力の際、セットアップ・ウィザードを利用すれば、Finaleが自動的に適切なPercussion Layoutを設定してくれるので、通常の使用をしている限り、Percussion MIDI Map EditorやPercussion Layout Designerをユーザーが意識する必要はほとんど無いと言えよう。


仕様変更されたコードネーム
 コード入力は、これまでは主に「手動入力」(コード定義ダイアログ経由)、「楽譜へ直接タイプ」「MIDI入力」のどれかから選択する方法だったが、2010からは、メニューからモードを切り替えることなく、「楽譜へ直接タイプ」と「MIDI入力」が併用でき、必要に応じてコンテクストメニューからコード定義ダイアログを呼び出して編集するというインターフェイスになっている。

 2010から大きく変わった点は、これまで音符(休符)に所属していたコードネームが、五線(正確には拍)に所属するようになったことだ。これで、これまでは裏ワザを使わなければ実現できなかった全休符小節や全音符等の拍点のない部分へのコード付けも容易になった。したがって、コードネームの下の音符を消去したり、まったく別のリズムに変更しても、コードネームが消えることはない。


Chord1.jpg

 また、コードネームの所属を後から自由に変更することもできるようになった。このあたりの操作は、2009からの発想記号と同様である。


Chord2.jpg

 さらに、コードネームの拡大縮小率をファイル全体、または個別に変更できるようになった。これは著しく小さい、もしくは大きな五線に付くコードネームの大きさにバイアスをかけたい場合には有効である。ただし、ひとつのコードサフィックス中の個々のキャラクタの絶対位置は100%の時と変わらないので、拡大縮小率を大きく変えるとバランスが崩れてしまう。せいぜい90%〜110%の間にとどめておくのが無難だろう。


Chord3.jpg

極端なバイアスをかけてしまうとバランスが悪くなってしまう


 この機能を聞いたとき、サフックス全体が相対的に拡大縮小するものだと期待していたのだが、ちょっと肩すかしを食らってしまった感がある。これは改善を望みたいところである。

 このようにいろいろ仕様変更されたコードネームだが、早速いくつかの問題点も発見した。
 コードネームが音符に所属しなくなったという仕様変更のせいで、旧バージョンで可能だった、特定のレイヤーのコードネームのみを非表示にする楽譜スタイルは機能しなくなる。具体的には、旧バージョンの「スラッシュ表記」や「リズム表記」においては、レイヤー1以外のレイヤーに付けられていたコードネームは非表示になるが、そのファイルを2010で開くと、隠れていたコードネームもすべて表示されるようになる。これは仕様の変更によるものであるから仕方ないことだが、この旧バージョンのギミックを使っているファイルを開く場合は注意が必要である。

 もうひとつ、スペーシングオプションで「衝突を避ける項目」にコードネームを指定していても、音符のない部分に付けられたコードネームはスペーシングの対象にならないようで、状況によってはコードネームの衝突が生じてしまう。これを避けるには、結局スペーシングの対象にするためのダミーの音符(休符)を裏レイヤーに入れる必要があり、これでは以前の状況と大して変わらない。このあたりは、次のアップデートで改善されることを期待する。


Chord4.jpg

音符のない部分に付けられたコードネーム(1、2小節目)の衝突は回避されない


 また、ユーティリティーメニューのコード定義変更を行う際、小節の一部を選択していても、変更がその小節全体に及んでしまうようだ。まさか、今回のコードネームの仕様変更に伴う仕様変更ということはないだろうが、早急にバグフィックスしてもらいたいものだ。

 楽譜はひとつの項目が他の項目と寄せ木細工のように絡み合う。したがって、大きな仕様変更を行った際は、その影響が思わぬところに出ることがある。今年は例年より1ヶ月早いリリースだったが、出荷を急ぐあまり、そのあたりの検証がおろそかになっていたのではないだろうか。

 次回は、それ以外の機能についてレビューしてみよう。

 前回のレビューは、2009の記譜機能の大きな変更点である発想記号が中心だったが、今回はその他の機能について行ってみよう。なお、今回もMac版を使ってのレビューなので、システムに依存する部分、とりわけ入出力に関する部分については、機能も含めてWindows版とは異なっている可能性もあることをあらかじめお断りしておきたい。

複数ページにわたる編集が可能
 これまでのFinaleも、複数ページを表示させることはできたのだが、最初のページ以降のページは「見えている」だけであって、決してさわることはできなかった。しかも、複数ページを表示させていると一部の編集操作が挙動不審になるというおまけ付きであった。2009になって、やっと複数ページにわたって自由に編集ができるようになった。


PageView1.jpg

ページをまたいで範囲選択したところ(クリックで原寸表示)


 表示方法は、これまでの単ページ単位での表示に加えて、"Book Style"という、本として綴じた状態で表示させることも可能になった。このスタイルにしておくと、編集時に譜めくりの位置などを意識しやすくなる。


PageView2.jpg

Book Style表示にしたところ。ハンドルがすべてのページに付いている(クリックで原寸表示)


選択ダイアログのサイズ調整機能
 2009からは選択項目に関するすべてのダイアログにズーム機能(虫眼鏡のアイコン)とサイズ調整機能(右下隅)が付加された。この機能によって、特に選択項目の多いダイアログでは、従来のスクロールバーを動かして目的の項目を探す煩わしさからは解放されそうだ。


Selection1.jpg

アーティキュレーション選択画面(デフォルト)


Selection2.jpg

表示枠を拡大し、かつズーム機能で縮小表示してみたところ


機能強化されたFinaleScript 2.0
 FinaleScriptは、Finaleの一連の操作を自動化して作業の効率化を図ることを目的として開発された一種のミニプログラムである。FinaleScriptが初めて搭載された折り、これで楽譜編集時にいつも行うお決まりの単純作業を効率化できるに違いないと心をときめかして研究したものだが、結局のところ、あまりの扱える項目の少なさに落胆してしまった。特に、ラジオボタンやチェックボタンのある対話型ダイアログボックスをまったく扱えないというのは、私にとっては致命的だった。
 今回、2.0としてバージョンアップしたFinaleScriptは、上記の対話型ダイアログボックスを扱えるようになったのが大きな改良点だ。例えば、次のサンプルスクリプトは左右ページのそれぞれの上角にページ番号を振るというものだ。特定のメニュー項目の呼び出しから、ダイアログ中のポップアップメニューからの選択、チェックボックスのチェックのオン/オフ、数値の直接入力などを行っている。


FinaleScript.jpg

FinaleScript 2.0ではスクリプトが構文別にカラーリングされている


 さらに、スクリプトには個別にショートカットキーを割り当てることができるようになったので、従来のようにスクリプトパレットを常時表示させていなくても、ワンキーアクションでスクリプトを実行できるようになった。
 今回の機能強化により、FinaleScriptの実用性は格段に飛躍したと思われる。ただ、いろいろ試しているのだが、まったく呼び出せないダイアログもいくつかあるようで、もう少し検証を進めてみる必要がありそうだ。また、近くリリースされるであろう日本語版でもちゃんと動作するのかもちょっと気がかりなところである。

 欲を言えばきりがないが、現時点ではまだスクリプトを上から順に実行しているだけで、ループや条件分岐はできない。サンプルスクリプトを眺めていると、あるまったく同じ作業を五線の数だけ列挙し、「さらに五線がある場合は以下同文で追加せよ」と注意書きがあるものも少なからず存在する。こういった作業にループ制御ができれば、もっとスクリプトはスッキリしたものになるはずだ。そういう制御を盛り込むとますます複雑になるのでけしからんという向きもあるだろうが、そもそも、こういったスクリプトを自分で組んでみようと考える人は、多少なりともプログラムの経験がある人だと考えられるので、その危惧は当たらないと私は思う。おそらく、そのあたりの機能はFinaleScript 3.0ぐらいには実装されるのではないかと私は踏んでいるのだが、どうだろうか。


自由度の増したソフト音源の扱い
 Finale 2009には、これまでのGarritan KontaktPlayerに代わってGarritan Aria Playerというプレーヤーソフトが付属している。音色では、従来のGarritanの音色にさらにジャズ系、吹奏楽系のいくつかの音色が追加されている。さらに、日本で需要があるのかどうかは不明だが、Tapspace社製マーチングパーカッション専用の音色、Virtual Drumlineもバンドルされている。


AriaPlayer.jpg


 これまでは、Finale付属の音源以外のソフト音源を使ってプレイバックさせるためにはちょっとした特別な設定が必要だったが、2009からはそれらの外部ソフト音源をFinaleから直接制御できるようになった。MIDIデバイス経由ではなく、直接AU(Windows版はVST)を制御することにより、これまでできなかったGarritan音源と外部ソフト音源との共演も可能になった。


AUInst.jpg


 前回のレビューでも書いたが、これまでもFinaleは起動の度にこれらの外部ソフト音源のチェックを行い、多くの音源をインストールしているほど起動に時間がかかっていたのだが、2009からはそのチェックは一瞬で終わるようになった(最初の起動時に一度だけチェックを行って、次回の起動時からは省略しているのかも知れない)。

 これまでは、Finaleに付属のGarritan音源はあくまでFinale専用の特別仕様であり、他のソフトからは使用できなかったのだが、今回付属されたGarritan音源はその制限も撤廃され、他のソフトから使用することも可能になった。マーチング・パーカッション専用の音色などが自由に使えるようになったことは、その手の曲の打ち込みをする人にとっては朗報かも知れない。


DP5.jpg

Digital Performer 5からFinale付属音源をアサインしたところ


Human Playbackの改良
 見た目は、Human Playback初期設定ダイアログのうち「楽器固有の奏法」画面のインターフェイスが若干変わった程度で、他に大きな変化はないが、2009からの外部ソフト音源への対応に伴い、楽器固有の奏法についてそれらとの連系も強化されたようだ。


HumanPlayback.jpg


 その他には、Finaleと同じ開発元の伴奏支援ソフトSmartMusic Accompanimentの書き出し機能の強化というのがあるが、そもそも日本ではSmartMusicそのものがほとんど普及しておらず(もちろん私も持っていない)、この機能については検証のしようがない。
 なんでも風の便りでは、開発元のMakeMusic社は、SmartMusicの日本市場への売り込みを目論んでいるらしい。ただ、かつてSmartMusicの前身であるVivaceというソフトを野中貿易が扱っていたことがあったが、結局日本では鳴かず飛ばずだった。SmartMusicのような伴奏支援ソフトといえば、ジャズの世界では、日本でも既にBand-in-a-Boxが広く知られており、一方、アカデミックな教育現場では、単にコンピュータの扱いに慣れていないという理由もあるだろうが、コンピュータによる伴奏といったものに対して依然抵抗感が強い。現状では、日本市場へのSmartMusic参入はなかなか厳しいのではないだろうか。


 さて、駆け足でFinale 2009のレビューを行ってみたが、今回の2009が「買い」かどうかは判断の分かれそうな部分だ。楽譜編集の部分では、使い勝手の改善は随所で見られるものの、この2009でしか実現できない楽譜表記というものは見あたらない。プラグインもFinaleScriptがバージョンアップしただけで、新たに追加されたものは皆無だ。プレイバックに関する機能拡張も、外部ソフト音源を持たない人や、そもそも楽譜作成のみに専念する人にとっては福音とはならない。これまでのバージョンでずっと抱えていたバグが直っているかどうかも気になるところだが、少なくとも、ここでも取り上げたコーダ切れ後打音のバグを含め、その他の多くのバグも依然解決されないままだ(そのうちリリースされるであろうアップデート版で直っていることを期待したいが......)。
 と書いてしまうと、なんだか2009のネガティブキャンペーンをしているように思われるので一応フォローをしておくが、これまで述べてきたことはあくまで私の個人的な主観であり、いきおい自分にとって興味のある部分とない部分との検証の密度に濃淡が出てしまうのは致し方ないところだ。しかし、私にとって興味を引かれない機能も、他の人にとっては魅力的な機能であるかも知れない。そういう機能が付いたのには、それを熱望した人がいたからに他ならないからだ(あまりフォローになっていなかったな)。
 Finale 2009に興味のある人は英語版のデモ版もダウンロードできるので(おそらく日本語版が出た暁にもそうなると思うが)、試しに使ってみるのもいいかもしれない。ただし、デモ版は付属ソフト音源等に制限があると思われるので、そのあたりはご承知おきいただきたい。

※ 9/25に記事追加

 既にご存じの方も多いと思うが、海の向こうでは既にFinaleの次期バージョン2009がリリースされている。その現物が入手できたので、早速2回にわたってレビューをしてみることにする。
 なお、Mac版を使用してのレビューなので、システムに依存する部分やインターフェイス、操作性などはWindows版とは異なっていることもあることをあらかじめご理解いただきたい。

 Finaleが産声を上げたのが1988年。それから20年後にリリースされたFinale 2009は、20周年記念バージョンと銘打たれており、起動画面には発売当時のパッケージデザインだった指揮者の図案が織り込まれている。


Finale2009Startup.jpg


 ちなみに、この指揮者、初期バージョンのabout画面(現在のMac版の「Finale○○について」の部分)でも同じポーズで現れるのだが、その画面を出したまましばらく放っておくと、タクトを下ろし、そそくさと指揮台から降りていくアニメーションを見ることができた。Finaleに限らず、当時のMacの開発者にはこういった遊び心があったものだ。

 さて、アプリケーション起動時にまず気が付くのが起動の速さだ。2008までのバージョンでは、起動時にFinaleが利用可能なソフト音源のチェックを行うために、ソフト音源を多くインストールしているほど起動に時間がかかっていた。もともとFinale本体付属のソフト音源しかインストールしていない人にとっては、この恩恵はほとんど感じられないだろうが、私のように、仕事上多くのソフト音源をインストールしている者にとっては、この起動の快適さはありがたい。
 2009からは、ソフト音源の扱いも劇的に変わっているのだが、これについては次回に紹介する。

 Finale 2009のヘルプメニューのWhat's Newには、このバージョンで追加された新たな機能の紹介がある。原文はもちろん英語だが、これを訳したものを以下に列挙してみる(多少意訳してある)。

  • 発想記号の分類整理
  • 発想記号の新たな配置設定
  • 発想記号の複数の五線への同時割り当て
  • 単純化された五線別表示リスト
  • 簡単になった発想記号のマクロ定義
  • 発想記号の所属ガイド表示
  • 選択項目ダイアログのズームとサイズ調整機能
  • 複数ページの同時編集
  • 強化されたFinaleScript
  • 強化されたHuman Playback
  • Garritan Aria Playerが標準付属
  • 全てのVST(Win版)/AU(Mac版)音源が利用可能
  • 強化されたSmartMusic Accompanimentの書き出し
  • 強化されたMusic XML
  • Tapspaceマーチングパーカッション音源の付属
 最初の6つの項目はすべて発想記号に関するものである。記譜機能に関して言えば、2009での大きな改変は発想記号の扱いに集約されていると言ってもいいだろう。第1回目はこの発想記号の改変を中心にレビューしてみようと思う。


 2009で発想記号がどう変わったかを一言で言えば、音符発想記号と小節発想記号の区別が無くなったことだ。そのかわり、これまで1つのリストにまとめられていた雑多な発想記号がカテゴリによって分類され、カテゴリごとにフォントや配置の定義を設定できる仕組みに変更された。


Expression1.jpg

左のセクションがカテゴリ項目
"Show All"にすると、すべての項目が表示される

 また、文字発想記号と図形発想記号も切り替えなしに同時に表示されるようになっている(Rentaroフォントが付属しない英語版では、スウィング表記は図形発想記号で作られている)。


Expression2.jpgのサムネール画像

"Tempo Marks"カテゴリを選択したところ

 2008以前で作られたファイルを開くとどうなっているかが気になるところだが、ファイル中のすべての発想記号は、とりあえず一番下の"Miscellaneous"の項目にまとめられている("Show All"でも同様に表示される)。これを、"Move To" メニューからそれぞれのカテゴリに振り分けることができる。もちろん、それぞれの項目は2008以前で設定した配置情報を引き継いでいるので、ここであえてカテゴリ分けをしなくてもこれまで通りの方法で使用することもできるが、"Staff List"(五線別表示リスト) はカテゴリに関連付けて割り当てられるので、カテゴリに分類していないと五線別表示リストは利用できなくなる。


Expression3.jpg

古いバージョンのファイルを開いて発想記号リストを表示し、
練習番号を"Rehearsal Marks"に振り分けようとしているところ

 発想記号選択画面の"Edit Categories..."ボタンをクリックするか、"Document"(書類)メニューの"Category Designer"を選択すると現れる"Category Designer"ダイアログにて、カテゴリごとのフォントや配置の定義を行う。カテゴリに分類された発想記号は、それぞれの定義をデフォルトとして使用することもできるし、それを無視して個別に定義を行うこともできる。


Expression4.jpg


Expression5.jpg

新しいStaff List(五線別表示リスト)設定画面
右下にリサイズタグがあるのに、拡大してもリスト枠はなぜか固定のまま

 2009からは、楽譜中で発想記号を選択しているときには、それぞれの発想記号がどこに所属しているかを示す補助線が表示されるようになった(なんだかSibeliusみたいになってきたぞ)。


Expression6.jpg

 さらに、発想記号を楽譜上でドラッグすることによって、所属先を変更させることができるようになった。たとえば、1拍目の音符に割り付けていた強弱記号を2拍目の音符あたりにドラッグすると、自動的に2拍目の音符に割り当てが変わる。補助線がつねに表示されているので、発想記号がどこに所属しているかが確認できる。
 気を付けなければならないのは、音符が込み入っているときにちょっと発想記号を移動させると、勝手に隣の音符に割り当てが変わってしまうことがあることだ。こういう場合は、MacならOptionキー(WindowsならCtrlキー?)を押しながらドラッグすることで、不用意な所属の変更を回避させることができる。
 個人的には、変形図形の松葉など、どの五線に所属しているのか曖昧になりがちな記号にも補助線を付けて欲しいところだが......。

 また、2009からは装飾音符にも発想記号を付けることができるようになった。


Expression7.jpg

装飾音符に割り付けられた強弱記号
もちろんプレイバックにも反映される

Expression8.jpg


装飾音符の何番目の音に付けるかを指定できる


 装飾音符に発想記号を付けた場合、そのままだと装飾音符のスケールに比例して発想記号も小さくなってしまうので、割り付ける際に、上記のダイアログにて "Scale Expression with Attached Note"のチェックを外しておく。小音符に100%の大きさで付けたい場合などにも有効だ。
 個人的には、コードネームや歌詞にもこの機能を付けて欲しいところだが......。

 もうひとつ、2009からは、発想記号もアーティキュレーションと同様に、複数の五線をマーカーで囲むことによって、ひとつの発想記号を一度に割り付けることが可能になった。マクロキーを併用すれば、スコアの全パートにワンドラッグで強弱記号を付けることもでき、作業効率は格段にアップする。

 今回のバージョンアップでの発想記号は便利になった部分もある反面、扱いが大幅に変更されたために、以前の仕様に慣れてしまったユーザーは、当初は相当面食らうと予想される。私自身、この記事を書いている時点で、まだ完全に理解できていない部分がいくつかあるのだから。

 次回は、その他の新機能について紹介してみようと思う。

 今でこそ、シェア的にはWindowsユーザーの方が圧倒的に多いFinaleだが、もともとMac用に作られたソフトだったことを知る人は多くないかもしれない。しかし、初期のバージョンのFinaleのおよそMacらしからぬ複雑怪奇なインターフェイスは、当時のMacユーザーの間でも不評だった。Finaleにはいまだに、あるツールを選ぶとそのときだけに出現するメニューがあるが、これは当時のAppleのMac用ソフトのガイドラインにある「モードレスであれ(つねにどの作業もできるべきである)」という精神に逆行するインターフェイスである。今や、FinaleはMacユーザーだけの物ではなくなったが、そういう意味では、いまだにまだ洗練されていない部分を引きずっているソフトとも言える。

 そのFinaleも今年で20歳を迎えようとしている。インターフェイスも試行錯誤のうちに改善され、メインツールパレットのツール数も統廃合されてずいぶん少なくなった。ただ、これは他のメジャーソフトでもあることだが、バージョンアップの度にメニューの項目内容が移動するのには閉口する。例えば、「計測単位」などは、オプションメニュー(2006)→編集メニュー(2007)→Finale 2008メニュー(2008)という迷走ぶりだ(Mac版)。特に今回の2008では、以前の「ブロック編集メニュー」が消滅して「編集メニュー」と「ユーティリティーメニュー」に分散統合され、操作体系もずいぶん変更された。このあたりは楽譜編集にもっともよく使うメニューなので、2008を使い始めた当初は大いに面食らった。いまだに2007以前のクセが抜けきらず、ついついありもしない「ブロック編集メニュー」をマウスカーソルが虚しくまさぐってしまう。

 もっとも、私の友人の作曲家はFinaleを2007から使い始めて、すぐに2008に切り替えたクチだが、彼曰く、「2008は使いやすくなった」のだそうだ。つまり、より使いやすさを求めて熟考に熟考を重ねた結果が現在の形ということなのだろう。確かに、使い慣れてくると、このインターフェイスの方が合理的だなと感じられるようになっていく。

 その2008にもまだ不満がある。「表示メニュー」というものがありながら、「移調楽器を実音で表示」「編集中のレイヤーのみ表示」「パート譜として表示」といった表示に関する項目が、隣の「書式メニュー」にあるのはいったいどういう了見だ?

 Finaleの洗練されたインターフェイスへの道のりはまだまだ遠く険しい。

 Web楽譜批評BBSもネタが尽き、たまに書き込まれる無関係な業者の書き込みを消しては書かれるのイタチごっこに疲れて、去年の夏に事実上閉鎖。

 これまでは、「ブログはやらないの?」の問いをかたくなに拒んできた。理由は、世事に関する徒然なる思いはあるけれど、どうせ既に誰かが似たようなことは書いているだろうし、あまのじゃくな私は、世間の空気と逆のことを考えていることが多く、ただでさえ饒舌なので、ついつい要らぬことを書いてブログ炎上なんてことを起こしかねない(笑)。

 それでも、私にしか発信できない情報もあるだろうし、あわよくば、そのあたりの関連した情報を共有できるかも知れないと調子のいいことを考え、この度知人のサーバを借りることができたのを機に、Finaleに関する情報に限定したブログを始めることにした。

 まあ、どうせ私のことだから、Finaleに限定した話題といいつつ、話はとりとめもなく脱線していくと思われるが、温かく見守ってやってください。

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